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 死神と少女プレイ感想〜綺麗な薔薇には棘がある編


   公式サイトがいつものTAKUYOさんらしくない黒さ。
   というか、乙女ゲーじゃなくて、「幻想物語アドベンチャー」
   まあ、最近の乙女ゲーもいろいろ変なジャンル名付いてる場合があるから
   そこのところはいいのか…。キスより凄い音楽とかね。
   そんな感じでプレイ開始。

   私こと、遠野紗夜は親元を離れ、童話作家の兄と二人で暮らしております。
   大人になったのですから、独り立ちしないと、みたいな。
   それにしても、なんだか兄とはいちゃいちゃしていますね。
   ちょっと、親御さんが心配しそうなほどに。
   ともかくも、普通に学生なので、学校に通いますよ。
   クラスでは金持ちの美少女過ぎて浮いた感じ。さらに、クラスメイトの夏目君には
   嫌われている感じ。これまた浮いた感じの親友夏帆と楽しく過ごしておりました(楽しい?)
   周囲にはちょっかいかけてくる先輩や、堅物そうな先輩もいたり。
   どこまでが攻略対象なのか。幻想物語アドベンチャーだから攻略しないのか。
   あまりにも紗夜ちゃんが出来杉君的で、がっつかないタイプのようで
   正直あんまり乙女ゲー的な感じがしない…。

   周囲から浮いた存在だと思っていないのは自分だけのようで、わりと進んで
   いろんな人とはお話させていただいております。
   なんでも、学園に死神が居るそうな。いや、出るそうな(怖)
   ぼんやりと止まった時計塔を眺めていたら、謎の白い人が現れて。
   まあ、貴方が死神さんですか、そうですか。
   と、思ったけども、なんだか記憶喪失でよくわからんらしい。
   せっかく拾ったので、「蒼」と名づけて可愛がる事に。
   兄は飼うことを許してくれるかはわかりませんが(多分無理)
   そう思っていたら、なにやら目の前で事件ですよ。
   これまた記憶を無くした女性が倒れてて。
   病院行ったり、古本屋行ったりと、周囲が慌しくなってまいりました。

   記憶喪失の女性はどうやら高校時代のことを忘れてるだけらしい。
   そして、蒼は全てを忘れてる。古本屋のご主人が後見人になってくれたけど
   謎は謎なまま、何故か蒼とデートすることに。
   乙女ゲーじゃないけど、デートはある。けども、お互いデートとかそういう意識は
   全くない。謎だ…。
   ともかくも二人で「美しい言葉」を探すことになったよ(何)
   それがどういう意味かはわからないけども。
   蒼と仲良くしてると、夏帆が嫉妬するよ。ちょっと紗夜は夏帆に対して冷たい…。
   いや、冷たいというよりも、なんか違うな…。友人と思ってないのか?
   それにしても、ちょこちょこ出てくる桐島先輩は萌えるな。
   堅物真面目君なのに、何故か見えないものが見えているようで。
   幽霊の千代さんもいい人だし、なごむー。
   ただ、兄がちょっと気持ち悪いです。べたべたすんな。

   一話目は導入というか、キャラ紹介も兼ねているのか、まったり進んで。
   後半の紗夜の突き放した感じがちょっと驚いた。
   「不倫とかマジ死ね」みたいな(要約しすぎ)
   清楚なお嬢様かと思えば、潔癖症なのか…?
   とりあえず、自己投影型の人には合わない感じではある。乙女ゲー感無いしなー。
   記憶喪失の女性の話はちょっともんやりする…。
   「姉なんて居ないわよ」って言葉に、愕然とした。
   え…、居ましたよね…。てか、その真の意味に気が付いてもっと怖くなった。
   「その人が誰か」と言うのもあるけども、もしかすると、兄なんて居ないという可能性が。
   え…、じゃあ目の前のこの人誰…?

   そんなもやもやした感じを引きずりつつも、第二話目。
   基本的に、兄の童話に沿った形のストーリーが進んでいくんだな。
   そんなわけで、兄の本の主人公を名乗る男性が目の前に。
   病んでるよ、病んでる人だよ。
   いや、いわゆる見えない人かもしれない。幻想ストーリーだからなあ。
   ただ、千代さんと違って、みんなこの人は「見える」みたいだ。
   主人公の人が会って結末を変えろというので、急に居なくなった兄を探すことに。
   嫌だな…ミザリーみたいな展開は嫌だな…。
   まあ、兄の本はどれももんやりする展開の作品が多いのですが。
   途中親切な桐島先輩に会ったので、ご一緒することに。
   眼鏡についての会話は、すさまじく同調しましたよ。眼鏡!眼鏡!!
   ただ、眼鏡無しでも桐島先輩は凄く素敵ですが。
   桐島先輩は「まっとう」だ。
   少なくとも、目の前で自殺しそうな人を救うくらいには(他の人は…?)
   なんだかこの世界の人たち、みんなちょっと病んだ感じだしな…。
   一話目の人も二話目の人も。さらに、病的に妹を愛している兄とか、舌先三寸の先輩とか
   中でも一番主人公が病んでる感。見た目でそう感じないけども、メンヘラです。

   この世界は病んでる人ばかりなのか…?と思いながらも三話目。
   ツンドラ夏目君に焦点が当たりましたよ(デレ無しか)。夏目君いいよなー。
   ツンツンしてるのも理由があるし。まあ、紗夜が悪いわけではないのですが。
   少しずつ人が増えていって、きゃわきゃわしてるの楽しいー!
   なんだかいつものTAKUYO感。みんなでわいわいやってる時の会話の楽しさは秀逸だ。
   なんだかんだと、お弁当合戦することになったけど。
   やっぱりちゃんと毎食弁当を食べてる人たちは「生きてる」感じがする。
   桐島先輩も、夏目君も、夏帆も。夏帆は問題あるかと思えば、ちゃんといい子だしなー。
   ただ、自分に正直なだけで(人はそれをワガママと言う)
   猫のヴィンセントさんはいい人だな。猫だけど。
   この世界の人間よりも、幻想世界の住人の方がまっとうなことを言いそうだ。
   自分の傍にいてくれる友達の話だけども、紗夜はもっと自分を顧みなければ。
   あんだけいい子なのに、結構冷たいからなー。
   しかも、すさまじく激しい娘さんだよ、紗夜ちゃん。
   自分=主人公派の人はドン引きするタイプです。
   どっちかと言うと、桐嶋先輩に同調するな。常識的だし。

   主人公のメンヘラが進む中、第四話目。
   まさかの詐欺師展開にびっくりした。
   なんだろう、ロマサガ3でロビンを仲間にしたと思ったら、妙に太ってたとか
   そんな気分だよ。偽物…?
   てか、この人居なくなってどうすんだ。まさか、ここで終了なのか(そのまさかです)
   続けての五話目で、さりげなく違う人になっててびっくりした…。
   いや、本物は結構いい人だとは思うんですが。連れ出してくれるし。
   面倒見てる桐島先輩は超絶にいい人だけど。
   乙女的要素は少ないけども、桐嶋先輩萌える。
   さらに千代さんも萌える。なんだこの可愛い人は。
   「桐島先輩が好み」みたいな選択肢選んだら、横で「ぱぁあああああっ!」って顔するし。
   可愛いなあ。さらに、桐島先輩の照れ顔とかなんかもう滾る。
   ありがとう、TAKUYO、もう桐島先輩一人で満足だよ。眼鏡だし。
   でもストーリーはちょっと悲しい展開に。まあ、桐島先輩自身に問題はないので、
   友情ストーリーなのかもしれませんが。
   なんだかやっぱりもんやりする展開だよ…。結局千代さんルートの最後はなんなんだろう…。
   てなわけで、急にストーリーは終了。
   え!一人落としたらそこで話も終わるの!?
   まあ、基本的に童話なので「主人公は幸せになりました」で終わるんだろうな。

   ただ、全体のストーリーは気になりますよ。蒼とかどっから来たのかとか、兄は兄なのかとか。
   その前に、日生先輩を落としてみたけども。
   「付き合ったらどこまで許しちゃう?」って、速攻許しちゃうのかよ!(早)
   いいのかよ!いや、いいんですが…。
   なんだか紗夜は依存症なんだな。「したたか」という言葉が合ってる気がする。
   あと、みんな顔に一目惚れしすぎだ。中身は凄いぞ、この子。
   ただ、桐島先輩はちゃんと中身も見てたけど。スゲー悪口言いたい放題だ。
   そんなところも好きだ、桐島先輩。
   それにしても、日生先輩…。幸せになれるのか。
   光先輩ENDは「薔薇についた虫を〜」の部分がなんか怖い。え…殺っちゃった…?
   このゲーム、深読みできるところは深読みできて面白いなー。

   さらに、兄と蒼。兄は最後まで気持ち悪いままでした。いや、褒めている。
   ある意味揺るがないってのも凄い。
   メンヘラがどんどんメンヘラっていくのも凄いけれど。
   ただ、紗夜はそうなる理由がちゃんとわかってるから、逆に同情する。
   ああ、これだとそうなっちゃうかもなー、みたいな。
   もう少し周りを見た方がいいけどね。周囲にはいい人もたくさんいるのになあ。
   蒼ルートは半分くらい兄に占められていて、どうにも感情移入は出来ないけども。
   彼にも彼なりの理由はあるんだな。
   しかし、どのルートに行っても、桐島先輩の安定感はなんなんだ。
   どのルートでも全部いいとこ取りだよ。というか、この世界で唯一まともな人だ。
   そう思ってたら、「あとがき」で解説されてましたが。イレギュラーか…。
   春夫さんもいい人だよなー。でも、これはどのストーリーのあとがきなんだろう。
   桐島先輩ルートではないんだろうな。

   なんだかあちこちに伏線が張り巡らされていて、それがきちんと回収されるのが
   気持ちいいです。
   ただ、乙女ゲーでは無いかもしれない。
   一人の男子とはエンディングを迎えられるけど、あんまり恋愛している感はないし。
   主人公に共感できる部分が、眼鏡についての会話部分しかないよ!
   ただ、幻想ストーリーとして十分面白いので、お勧めです。
   そして、眼鏡は素敵です。