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 Si・Nis・Kanto−シニシカント−プレイ感想〜わたしを離さないで編


   パッケージで、学園物なのだな、と思っていたら、とんでもない。
   むしろ、マフィアもの?
   主人公が可愛ければいいやーと言う安易な気持ちでプレイ開始。
   結構、長いですよ。攻略対象三人と少なめですが、その分話がしっかりと
   してるんだろうなー、という感じのプレイ感想。
   以下続く。

   俺ことマキは、音楽の寄宿学校に通うちょっとぼんやりさんな学生。
   10歳のころまで母親と暮らしてたけどもそれも遠い記憶。
   昔、戦争があって、戦争孤児ばかりが集められた学校で、10代の少年たちは鳥籠の中で
   暮らすかのように、身を寄せ合って生きているのでした。まる。
   まあ、引き取り先を待つにしても、顔にでっかい傷があるし、傷物はあんまり好かれないらしい。
   傷があるせいで、イグナート先生には目の敵にされてるし。なんでだ。
   どうやら戦争が終わってからも、この学園のある島の外側とかはマフィアとか
   はびこってるらしい。まあ、ここは平和。
   クラスメイト、と言いつつも、年長さんのクラスは人数が少ないので、合同クラスにいる
   エシカは何かと気を遣ってくれるいいやつだ。
   でも、養子縁組に繋がる「発表会」には出たがらない。
   基本的に良い子でいれば、発表会に出られるらしいけども、自力で生きていきたいって。
   それはマキもなんとなく思ってるところ。
   何故かイグナート先生はマキを目の敵にしてるけども、誰かと重ねてるのか?
   ここを出たら自分が自分でいられなくなるとかなんとか。
   いや、出て行ってほしくないなら丁重に扱ってくださいよ(本音)

   その頃、島の外の世界では、マフィアの二大勢力がお砂糖を巡ったりして対立中。
   ああ、白い粉。燃やしたらダメじゃん。
   マキの方は、母ちゃんがどうやらマフィア的な人たちに殺されたせいで、
   そういうのは嫌い。
   居場所が無くなった時に助けてくれたレンは、今頃どうしているのやら…(懐)
   顔の傷も、レンを庇って出来たものだけども、それはそれで誇りに思ってたり。
   残された想い出が指輪とかちょっとロマンチックじゃないですかー。
   そんな初恋を胸に秘めつつ、エシカとも仲良くやってます。
   夏が来れば、エシカは学園から卒業して島から出て行くんだ…。
   ちょっぴりセンチメンタル。

   それでも島の外のマフィアさんたちは不穏な空気。
   一方の若頭のユーゴさんとこの大叔父さんがなんか病気?かなんかっぽい。
   そして、必要なブツを取引するのに、敵対しているカルロさんとこが邪魔したいらしい。
   そんな中、マキの学園では発表会。いちいち突っかかってくる下級生のイリヤは、
   エシカ狙いかと思えば、本当はマキのこと好きなんじゃ…。
   ともかくも、この子も発表会で目を付けられれば、おさらばなんだな。
   そんなちょっぴりセンチメンタルふたたびになりつつも、部屋から出たら、
   なんか陽気なお兄さんが。
   どうやら、外の世界のお金持ちの人で、発表会のたびに来るらしい(ヒマ人か)
   何故か「僕のマキ」とか異常に気に入られてるけども、一癖も二癖もありそうですよ。

   それにしても、このエドさんは変態だ。おまわりさん、この人です。
   え、まさかですが、いきなりそういう展開?(18禁BLですので)
   しかしピンチの時には、エシカが現れるのです。
   ちょっと嫉妬してるエシカさん怖い。でも、やっぱりおまわりさん、この人です。
   エッチな部分になると奥手なマキが、どう見ても未成年でいたずらされてるようで、
   おまわりさんを呼びたくなります。
   18禁なのでランドセル背負っていても18歳以上ですが(言い訳)
   しかし、エドさんに誘われて、発表会後の宴会に行ったら、昔の知り合いが。
   ルポライターの鴻上さん。母ちゃんが居た頃からの知り合いでお父さんみたいな人らしい。
   でも、この人も陰でこそこそしてる…。
   なんとなく、宴会場ではエドと楽しく話してたら、なんとなく仲良くなってる気が。
   マキに会いたくて、定期便の船の会社を「買っちゃったv」とか言うあたり、
   ちょっとおかしい人のようですが。この人攻略対象じゃないの?

   発表会も終わって、平穏な生活が戻ってくるかと思えば、子ネズミ達の檻にでかい猫が。
   敵襲だー!じゃなくて、マフィアの来襲だー!
   あっさり捕まるし、警備員さんたちは死体になってるし。
   しかも、顔に傷のある少年を探してるって?
   胸に七つの傷のある男なら知ってますが、と言っても逃げられそうにない。
   イリヤも庇ってくれてるみたいだし。
   連れていかれそうになったら、エシカに止められるけども。
   エシカはこの学園を経営する財団のことを何か知ってるのか。
   勝手に生徒を持ち出してはいけません、みたいな。
   刃向うから、エシカがひどい目に…ああ…。

   それにしても、マフィアの探してたブツはマキのことだったんか(知ってた)
   呑気なことを思ってたら、カルロに新しい薬を試されたりして。
   だから、あんまりマキをいぢめるない。
   処女が嫌いだとかで、最後まではなさりませんでしたが。
   さんざん遊ばれた…。
   しかし、やっぱり助けに来るのはエシカ王子なのね。
   この子、マキちゃん狙いじゃなかったらなんなのってくらい庇ってくれる。
   とりあえず、逃げ出したけども、エシカは何か知ってるみたいで。
   でも、追っ手もやってくるし、絶体絶命だー!
   頼りのエシカ王子は手負いだし。
   そう思ってたら、さらなる王子が!?
   って、誰。
   あ、マキは初対面ですが、ユーゴさんとこの糸目の人ね。

   助けてくれるのはありがたいけども、こっちはこっちで怪しいのよね。
   それでも、最終王子様がやってきたよ。
   ユーゴさんが俺の王子様ってのもなあ(何かご不満)
   なんかカルロはユーゴのことしか見てないし。
   攻略対象三人のうち、二人が問題ありってどうなんだろう。
   ユーゴさんはわりと正々堂々としてましたよ。ちゃんと理由を話してくれましたよ。
   死にかけてる叔父さんのドナーになってくれって。
   いや、二つある腎臓の一個ならまだしも、心臓くれってどうよ。
   だけど、学園自体がドナーか男娼かの二択の人身売買組織だと。
   エシカは知ってたんだな…。

   とりあえず、カルロに付いていけば命までは取られないって。
   そして、ユーゴに付いたら、命は取るけども、最後の願いは叶えてくれるって。
   まあ、このままだとエシカの命も風前の灯だしな…。
   一応、カルロに人質に取られてる学園の人たちも心配なので、カルロのところに
   いきまーす。命あっての物種だし(本音)
   カルロルートに入ったみたいだけど、この人クズだ。
   ペットとして飼われることになったけども、ナイフでちょっとでも傷つけられたら、
   開放してやってもいいって。
   それは良い申し出なのか、なんなのか。
   ともかくも、ドナーの移植相手のおじさんが死んじゃったら、もう用無しだし、
   なんとかしようではないですか。

   それにしても、カルロのアジトに来てからは、なんとなくエシカがヒロイン感。
   正ヒロイン推しはあんまり好きではないんですが、唯一の味方だしな…。
   アジトでは、カルロの部下の人に着せ替えさせられたり、ナイフの使い方を
   教えて貰ったりと、謎の親切にあってますよ。あれ?楽しいぞ、ここ。
   親切にされちゃうとなんとなくほだされたりして。
   カルロの方も誰も信じない感が酷くて手負いの獣みたいだし。クズだけど。
   えっちなんかもあんまり無体なことをしないのは、身内に男娼だった子がいたから?って。
   弟さんなのかなんなのか、とりあえず、去年亡くなってるらしいし。
   ほだされちゃイカンと、エシカは言ってくれるけど、本当にそのとおりだ。
   なんだかんだと外に逃げるチャンスも潰れたりして、意外な人と再会しましたよ。
   おまわりさん、この人です。じゃなくて、エドさんじゃないですか。
   本当にこの人謎の人だ。

   とにかくも、ユーゴさんの派閥と決着を付けないといけないので、顔の割れてる
   エシカを餌に釣りですよ。
   それはさすがに許せませんなあ。
   でも、なんだかんだと助けに来てくれるカルロの方も、マキにほだされちゃってるんだな。
   カルロの部下のヴァレンタインさんは面白い人だ。
   カルロが死んだら死体を貰うから、傷つけんじゃねえって。
   エドさんも味方にはなってくれそうだけども、謎だからなあ。
   とりあえず、カルロには弟さん?のことを聞いてみたら、なんか違うみたいだ。
   どうやら、前のボスの愛人やったりしてたのは、ご本人らしい。
   意外と苦労人なのね…。まあ、クズですが(そこは揺るぎない)
   それでも段々ほだされてしまって。
   まあ、仕方ないですよ。クズでも顔は絶好調に良い人だからなあ。
   ちょっと弱いとことか見せられたら、参っちゃうんですよ。

   だけども、釣りでやらかした分、ちょっと一悶着になっちゃったりして。
   いや、ピンチですよ。組織の中でもいろいろあるからなあ。
   ジーゴとヴァレンタインさんは味方してくれるけども、やっぱりボス頼りなんだよな。
   それでも死にそうになって戻ってきたカルロは「殺さないのか?」とか言ったりして。
   本当に、人のことを信じてないクズだよな!(既に褒め言葉レベル)
   とりあえず、手負いの獣は置いておいて、組織の皆さんの士気を高めてみたり。
   もうなんだかすっかり「姐さん」の立ち位置ですよ、マキは。
   でも結局「お嬢ちゃん」からは脱出できないんだなー。
   騙されて、またもやピンチですよ。
   だけど、ここで助けてくれるのが王子様でしょうが!まあ、クズですが。

   二人の逃亡生活もなかなか楽しいけども、邪魔が入るんだよなー。
   そして、うっかりとカルロの仕掛けてた罠に、一緒に巻き込まれてたりして。
   え、撃たれて死んじゃうとかない、よね…(BADならアリです)
   そう思ってたら、輸血用の血があるって。ああ、マキの方がドナーならば、大叔父さんも
   同じ血液型なんだな。
   なんだかんだあって助かったけども、なんだかんだとマキもカルロもお互いのことを
   好きなんじゃないかと周りがわいのわいの言ってますよ。
   気づいてないのは本人たちばかりなのだな。
   だけども逆に、マキの方が不安になったりして。このままだと、カルロの命の方が
   危ないんじゃないかって。弱みのないクズ生活者が、弱みを持ってしまったら、ねえ。
   そう思って、カルロを騙し打ちしたけども、せつねえなあ。

   好きだと気づいたからお別れしようと、エドの誘いに乗ったけども、この人本当に
   謎の人だな…。
   でも、ホテルでカルロの部下に「おかあちゃんが出て行ってから、おとうちゃんが
   荒れて酷いことになってる…」とか泣かれたら、置いてきた子供たちのために
   帰らなきゃならんではないですか(とうとう姐さんがおかあちゃんに)
   それでも、お互いの気持ちを確かめ合ったので、最後は総力戦だー!
   まあ、ドナーを求めるチームをやっちまえば、こっちのもんですよ。
   オーラスはクズ王子VS敵ボスで。ここで勝たねばマキは手に入らねえぞ!
   というわけで、無事に王子はおかあちゃんを取り戻すのでした。
   あ、なんか幸せ。ほのぼのと終わったよ、このマフィアルート。

   そんな感じで、もう一人のマフィアの方に行ってみましたが。
   酷いな…。真の王子様だと思ったら、無神経な阿呆だ。
   なんかもう、カルロのアジトは楽しかったなあ…と思い馳せてしまうくらいにつらい。
   「大叔父貴のドナーで大切に扱ってやるけど、一回やらせろ」みたいな何にも考えて
   ないような人を頼るのではなかった…(すごくひどい)
   しかも、実の父親かもしれないと思ってた鴻上さんにまで裏切られるし。
   なんか、話によると、そのドナー相手の人が一番いい人なんじゃないか…?
   別に移植なんかしなくてもいいから死ぬ気でいる、みたいな男気のおいちゃん。

   それでも一緒に居たら情が移るかと思えば酷いことされるし。
   ああ…カルロルートは楽しかったなあ…と思えるほどに辛い。
   途中で、千冬さんルートにも行ってみたけども、優しくしては貰えるけども結局は
   この阿呆のためだったし。酷い、ひどすぎる。
   マキ自体が「こいつ救いようのないアホだ」って思うくらいに阿呆な王子様だよ。
   カルロルートは、なんというか「雨の中子猫拾ってる不良」レベルに好感度が
   アップするけども、ユーゴは逆なのだもの。
   いい人そうに見えてちょっと酷いと、評価がダダ下がりするのだもの。
   しかも仲良くなったと思えば、初恋は教会に居た美少女だっていうし。
   そのひとしってる…。うん…阿呆だ…。
   というか、ユーゴルートは、マキが大人だし、イリヤが王子様だ。

   それでも、もしかしたら、ドナーの大叔父さんと仲良くなればいいんじゃないかな、と
   思いながらも、初対面。
   ああああああああああ!!!ってなった…。
   その可能性を全然考えてなかった。おじさんって言うからもっと死にかけたジジイなんだと
   思ってたのにさ…。若い頃は美青年だったみたいだしさ…。
   髪の色と目の色がおんなじだ。マキと。
   知ってやがったな、鴻上ぃ!!!(怒)
   なんかむしゃくしゃするけども、いろいろあって、最後はマキを巡っての攻防戦に。
   というか、最初からこっちのチームがちゃんとヘンリー叔父さん一人に頼り切らずに
   しっかりしてたら付け込まれないものを!(いや、クズの人も悪いけど)
   ヘンリーさんはいい人だった…。「心臓を差し出してくるような子だったら、
   移植させようかと思ったけども、そうじゃなかったから、生きろ」って。
   ああ…ヘンリーさんが天寿を全うするまで、イリヤと一緒にのんびりと平和に
   過ごすエンドも欲しかったよ…。
   ちょっと情けない王子に納得できないままユーゴルート終了。ううぬ。

   マフィア二人を落とさないと、エシカルートが開かないのはちょっとアレですが。
   最初からマキのことを好きなだけあって、好き好きビームしか来ない。
   ただ、マフィアから逃げ出すのに、子供二人で逃亡するのはなんか切ない。
   二人の世界を築こうと思っても、難しいんだよ…。
   エシカは頼りになるんだけども、なんかやっぱり正ヒロイン感が強い。
   マキちゃんが男前だからかなあ。
   ラブっぽいルートよりも、ヘンリーさんとちょっと一緒に居られて後継になるルートの方が
   みんな幸せっぽくていいんだよな(BLなのに)
   マフィアさんの部下二人組が、それぞれ犬猿の仲だったり、妙に気が合ったりしてて笑える。
   ただ、エシカの伯父さんとか、なんでそうなってるのかよくわからん部分もありますが。
   エドさんは変態かと思えば、ただのヘンリーさんのワンフーか(ちょっと拍子抜け)
   マキのことはちゃんと好きみたいですが。この人もよくわからぬ…。

   攻略対象は少ないですが、読み応えあるストーリーで面白かったです。
   ただ、一番楽しいのが、一番つらい目に合いそうなカルロルートってのが、ちょっと驚き。
   ラスト幸せそうなのがいいですなあ。BADでも。
   語られなかった部分が気になるので、続きもみたいなー。
   イリヤとかも幸せになってほしいよ…。